東日本大震災考 3
誰が悪いとか、何を間違えてしまったのかとか、もう言うまい。
浮かれている間に、日本はなんと言う国になってしまっていたのだろう。
この体たらくの責任は全て我々にある。
天災地変に遭い、辛く苦しい現実として、失った命と生かされた命がそこにある。
生かされた命は立ち上がり、失った命を土に返す。
いつでも人は屍を乗り越えて来て、また行くのだが、
一緒に泣く力も行く道標を灯点す念いも薄れてしまっていたのか。
そう言う私自身も身を気にし、品を繕おうとしているのが惨めでならない。
品(ぼん)には、上品・中品・下品があり、三階ともに極楽界に在ると言う。
無信心の私が言うのも差し出がましいが、下品でも極楽に行けるのだから、
格好付けは止めよう。
この国のリーダー達の時代は終わる。
浮かれた時代に生きた我々世代に変わって、
平成の義士達がTAKE OVERして行ってくれる事を切にお願いし、
頭を垂れるのみである。
頼む。
2011年4月1日 布施明
