暮秋のみぎり
平成三十一年は 四ヶ月で打ち上げとなり、そして その後を
八ヶ月の新な年号の世がまた次へと時をすすめて行きます。
思いますれば あの日、昭和を自分の海原として泳いで来た私に、
示された新品の平成と言う海は 昭和六十四年の新玉の七種の日に
あまたの想いの中、発せられました。
とても不思議な感覚であった事を 今でも覚えています。
そして あれから三十年、今回の”平成からの手紙”と名付けた舞台の春編も
平成最後の月、卯月の大阪公演まで続いて行きます。
ともかくも、倦まず弛まず いきませう。
平成三十年 霜月
布施 明