幸卯歳のご挨拶
平成23年 幸卯歳のごあいさつ
幸卯歳がやって来ました。何が跳ねるか解りません。
でもこの不安感、いつかに似ている気がしませんか?
黒いレコード盤が消え、銀色に輝くCDが不意に針の擦れる音を
席巻した前夜のような⋯。
アナログいっぱいの心がデジタルの頭に押し潰されそうになった、
あの革命前夜のような⋯。何か⋯似ている気がするのです。
極ジャンプのようにゴロッと変わるかは判らないけど、
変わる!きっと変わる!良く変わるか悪く変わるか、上品なのか、下品なのか、
それは判らないけど⋯。
システムが今、変革しようとしているこの時、音楽もまた奔放に動き出すと、
置き去りにされたアーチスト達は、自身の寂しさ、苦しさ、真実、悦び、
嘘までも吐露しはじめる。
まるであの頃の感性、心のひだに再び触れはじめたかのように。
十五の壊れそうな純真に泣き、
亡き祖母の優しい躾にも涙する世代がやって来た事で、
煩雑に張り付けて来たこのところの音楽も、政治も、経済も、情報も、
ゲームも、ネットも、照れずに、いや照れても一旦、
KOKOROに戻らざるを得なくなって来たのでは⋯。
そうです、人の数だけある色んな心を、
皆が持ち寄る時代に変わって来たのかも知れない。
ちょっと甘いと言われても、でもそんな風に空想するのです。
アインシュタインも言ってます。『空想は知識より重要だ」と。
Serial novelもがんばります。宜しく!
平成23年元旦
布施明