2013 夏の終わりに
また葉月が来て、言の葉と旋律との戦いがやっぱり始まった。
Concert作りはいつも此処から。
早いもので、母が彼方に旅立って一年が経ち、今月は叔母が他界した。
思い起こせば父も葉月に逝ったし⋯。
墓参りをして、送り火も庭で焚いて
「また来葉月にねぇ」
なんて言ってほっとして、また机に向かって・・
ふと開けた引き出しの中の古いノートブック、
珍しく父への詩が出て来た。
「泣くな!お前は男だろう」とオヤジの言葉が蘇っても
「すまねー」なんて夜空を見上げて涙がちびっと流れやがった
歩き疲れて悲しい事がずい分に増えて
情けねぇったりゃありゃしないよ。
これが葉月かな〜。
でも、何だか〈長月〉になれば、きっと気持ちも新たに歌えるような気がするよ。
夏が終わるね。
ライブツアーが楽しみだよ。
2013 夏の終わりに
布施明